GENDA 【9166・グロース市場】

創業5年目の2023年7月に上場 M&Aを中心とした戦略で業績拡大

 GENDAは、アミューズメント施設の運営や、クレーンゲーム等マシンのレンタルなどを行なっている。2020年、「SEGA」ブランドで、ゲームセンターを展開してきたセガ社を買収。M&Aを積極的に行ない、2024年第2四半期の業績は、全てにおいて過去最高を更新している。同社が目指す、「世界一のエンターテイメント企業」になるための成長戦略などに迫る。
GENDA-申 真衣

申 真衣(しん まい)

社長

1984年7月生まれ。大阪府出身。2007年、ゴールドマンサックス証券入社。2018年、ミダスエンターテインメント(現GENDA)を創業。19年、同社代表取締役社長就任(現任)。

「プライズゲーム」に着目
資本取引やM&Aで事業を拡大

GENDA(9166)は、2018年創業のアミューズメントを中心としたエンタメ企業群を傘下に収める、純粋持株会社である。

クレーンゲームなどを総称して「プライズゲーム」と呼ぶが、同社は創業時これに着目した。ゲームセンター市場は、06年の約7000億円をピークに一時落ち込み、14年以降、市場の回復とともにプライズゲームも伸長。20年、21年はコロナ禍で市場全体は再び縮小したものの、21年のプライズゲーム売上高は過去最高を更新した。これには日本のアニメ人気や、商品獲得後の中古市場サービスへの出品、SNSへの投稿などで、プライズゲームに対する意識の変化が影響している。国内アニメ配信市場は、14年以降7年間で4・4倍という急成長だ。ゲームセンター市場はアニメ需要と親和性を持ち、成長を継続することができる市場だ。同社が目指すところは、アニメコンテンツとアニメファンを結ぶオフラインプラットフォーマーである。

23年1月期第2四半期連結業績の売上高は、461億円。売上高の9割以上を占めるのが、アミューズメント施設の運営である。「GiGO(ギーゴ)」の屋号で、ゲーム機やUFOキャッチャー、プリクラなどを設置。商業施設内をはじめ、都市型・ロードサイドに250施設以上を運営する。

ゲームセンターの運営を主軸としているように見えるが、実際はゲームセンター関連企業などのM&Aを専門とした企業だ。23年10月までに、15社とM&Aおよび資本取引。またプロダクト開発に携わるプロフェッショナルが多数在籍しており、アナログなゲームセンター市場のDXを推進しているテクノロジーカンパニーでもある。
かつて今のゲームセンター

有料会員限定

続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。

ログイン 会員登録 SEARCH