小規模施設で健康体操教室
FC方式採用し全国約2000店舗
国内フィットネスクラブの市場規模は約4800億円(2018年時点)。プールやスタジオを備えた総合型フィットネスに代わり、近年はサーキットトレーニング型の小規模施設が増加している。高齢社会の到来により健康志向のシニア層の利用も増加。この市場背景を受けて設立されたカーブスは、文字通り「女性だけ、30分」であることを特徴とする。
カーブスのメインの顧客は50歳以上の女性であり、年齢構成は50~70代で8割以上を占める。健康のために運動したいがやり方が分からない、運動をしたくてもなかなか続けられないといったこの年代の女性の悩みに着目し、1回30分のエクササイズで効果の高い運動プログラムを提供している。
他の総合型フィットネスクラブがオフィス街や繁華街などの都市部に出店するのに対し、同社は小型施設を生活商圏に集中して開設。自宅の近くにあるため主婦らにも通いやすく、価格も月々57 00 円(税別)からと低めの価格で展開している。
「簡単な運動プログラムではありますが、健康効果における科学的なエビデンスを複数持っているエクササイズを提供しています。ひざの痛みや腰痛の改善、さらに認知機能の改善に効果があることが東北大学加齢医学研究所などとの共同研究によって実証されています」(増本岳社長)
カーブスの運動は、筋力トレーニング、有酸素運動、ストレッチの3つの運動を組み合わせたオリジナルのサーキットトレーニングだ。利用者はマシンを使った筋力トレーニングとステップボードを使った足踏み運動を30秒ごとに交互に行い、最後にストレッチをして計30分で終了。手軽な運動ではあるが、メタボ対策や転倒リスク減少などの効果が研究機関との共同研究によって証明されている。
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