年商1087億円のうち
7割が業務用配達
ピンクの屋根が目を引く大きな荷台付き自転車が店舗を出発し、縦横無尽に都内を走る。カクヤスの配達車だ。23区内等のエリアであればビール1本から無料で配送、場所は店でも一般家庭でもバーベキュー会場でもどこでもOK、という手軽さがウケて、売り上げを伸ばしてきた。
同社の売上のうち7割以上を占めるのが、料飲店などの顧客に配達を行う、業務用売上だ。2020年3月期の売上予想は1104億6000万円で、そのうちの795億5000万円がこの業務用売上となる見込み。そして全売上の残り3割を、個人向けの宅配売上と店舗での販売売上でほぼ二分する。店舗及び小型倉庫等は、東京23区及び大阪中心部に173カ所あり、他に業務用物流センターを11カ所置く。2017年に東京都大田区に開設した7000坪ある平和島流通センターは社内物流専用で、問屋の配送機能に頼らず各拠点まで配送できる体制を整えた。365日対応のコールセンターも、本社内に自前で設置している。
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