時計事業母体に発足
多種多様な製品製造
リズムの2022年3月期の売上高は299億9900万円、営業利益8億9200万円。セグメントは、BtoB製品を扱う①精密部品事業と、クロックを含むBtoC製品を扱う②生活用品事業の2つだ。
①の精密部品事業はさらに、接続端子関連とプレシジョン関連とに大別される。前者では、自動車や太陽光発電、電動アシスト自転車や家電に使われる接続端子などを、後者では、産業機械や光学機器に使用される精密部品のほか、高難度精密金型や車載関連機器の製造販売、EMS(電子機器製造受託)などを行う。
一方、②の生活用品事業では、掛時計や置時計、目覚まし時計などのクロック類、防災行政ラジオや、加湿器、USBファンなどを作っている。70年以上にわたりクロック分野で培ってきた製造技術が、快適品の開発にも生かされている。
リズムは20年、時計事業主体のリズム時計工業、接続端子のリズム協伸、プレシジョンの東北リズムの3社が合併し発足した。合併後も引き続き、元の事業分野を生かした事業展開を行っている。
同社の取引先は、製品の使用用途が様々であることからもわかる通り、非常に多岐にわたる。
「精密部品事業の主要な取引先は、部品メーカー、自動車関係のTier1メーカー、家電メーカーなどです。また、生活用品事業では、時計専門店や量販店、ホームセンター、ネット販売も含めたお店などになります」(平田博美社長)
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