23年8月に下方修正発表
苦しい現状も先を見据える
CARTA HDは2019年に当時東証一部上場のVOYAGE GROUPと、電通のインターネット広告子会社であるCARTA COMMUNICATIONS(CCI/当時サイバー・コミュニケーションズ)の経営統合によって誕生した持ち株会社だ。
展開する事業は二つ。デジタルマーケティング事業とインターネット関連サービス事業。前者は広告会社などのクライアントに対し、デジタルマーケティング支援を行い、後者は自社メディアの運営などを行う。
同社は今、苦境に立っている。今期23年12月期連結業績予想は売上高が前期比6・7%減の242億円、営業利益は同79・3%減の5億円と減収大幅減益での着地を計画。8月には今期最終益を16億円の赤字に下方修正するなど調子は下向きだが、新澤明男社長は先を見据えている。
「当社は19年からホールディング体制をとり、文化の違う会社を一つにまとめてきました。その中で、外的要因もあり、目先苦しい状況ですが、事業構造を再度見直し、事業活動を行いながらV字回復を目指すための準備をしています」(新澤明男社長)
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