ハイデイ日高 【7611・プライム市場】

関東地盤に「日高屋」など441店舗展開 低価格モデルを維持
ロードサイド出店で客層拡大

創業50周年のハイデイ日高は、関東地盤に「熱烈中華食堂日高屋」など低価格が売りのラーメン、中華料理の飲食チェーンを展開する。同社はコロナ禍を経て、従来の駅前一等地の出店戦略から、郊外ロードサイドへの出店を強化し、ファミリー層など新たな顧客を獲得している。創業以来初の同一年度で二回の価格改定を余儀なくされたが、今後も低価格業態を維持する方針だ。「地域のインフラ」を目指し、26年2月期に500店舗を目標に掲げる。
ハイデイ日高-青野 敬成

青野 敬成(あおの ひろしげ)

代表取締役社長

1974年4月生まれ、愛媛県出身。93年らーめん日高にてアルバイト開始。99年ハイデイ日高入社。店長、スーパーバイザー、エリアマネージャーや営業部長などを経て、2017年に執行役員営業部長。19年取締役 営業管理部長兼情報システム室長。22年代表取締役社長(現任)

▲低価格のラーメン、定食、ちょい飲みメニューを複数ブランドで提供

1杯390円の中華そば
高回転率が要の収益モデル

同社は現在関東地方の1都6県で店舗展開している。店舗数は「熱烈中華食堂日高屋」が404店舗、大衆中華料理の「来来軒」が4店舗、「焼鳥日高」が27店舗など、計441店舗を直営展開する(23年7月末時点)。
主力業態「日高屋」の看板メニューは、1杯390円の中華そばだ。ラーメン、定食と“ちょい飲み”ができるアルコールやサイドメニューを低価格で提供する。気軽に食べて飲める店として、40〜70代の男性層を中心にリピート客を獲得している。
同社のビジネスモデルは、集客力の高い駅前繁華街をメインに出店し、高回転率と長時間営業により収益性を高めている。また、埼玉の行田にセントラルキッチンを構え、食材の仕入れから製造まで一貫して行う。それによりコスト削減を実現し、低価格にこだわった日高屋ブランドを確立している。オープンから21年を経てなお店舗数を拡大中だ。
同社は1軒のラーメン屋からスタートした。1973年に現代表取締役の神田正会長が「来々軒」をさいたま市で創業。その後、麺や餃子の自社生産を開始し、89年に「らーめん日高」をオープン。94年には上場を牽引する中核事業となった「ラーメン館」を始動し、ラーメン店のチェーン展開にいち早く取り組み店舗を拡大。そして2002年に現在の主力業態である「日高屋」1号店をオープンした。「中華鍋を使用したメニューが多い来来軒とラーメンを中心とした業態のらーめん日高の間をとって日高屋ができました」(青野敬成社長)

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