都心23 区で差別化
入居者の7割が女子
─昨年で創業40周年を迎えました。2002年にJASDAQ上場、18年に東証二部への市場変更を経て、一部上場を果たしています。少子高齢化の中で学生特化型は難しいと言われましたが、御社は業績を拡大してきました。
伊藤 学生マーケットは20年前も、これまでも誤解している人が非常に多い。確かに、子どもの人口は減っていますが、首都圏の大学生数は横ばいで推移しています。上場時、証券会社や証券取引所の担当者から「これから少子化で子どもが減少していく。学生市場が先細る中での上場は厳しいのでは」と懐疑的な質問を受けたことを今でも覚えています。
─学生マンションや学生寮の開発、サブリースによる運営・管理を主力に、20戸程度の小型物件から800戸超の大型施設、食事付など、多様な物件を手掛けていますね。
伊藤 上場翌年の2003年当時は管理戸数2200戸でしたが、順調に成長してきています。現在では約4・4倍の9520戸です。20年5月期は管理戸数1万戸を超える見込みです。時価総額でみると当時は約20億円でしたが、現在は時価総額170億円を超えました。
─同業他社では全国に広く展開するところもありますが、御社は東京圏に特化し差別化を図ってきました。
伊藤 当社の多くの物件が23区に立地しています。これが他社との大きな差別化になっています。近年、多くの大学で都心回帰をしていますよね。22年には中央大学が後楽園にきます。当社は、当時から都心回帰を見越して23区に特化してきました。
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