ミロク情報サービス 【9928・プライム市場】

財務会計軸にDXプラットフォーマーへ
中計で売上550億円、経常125億円目指す

ミロク情報サービス(MJS)は、財務会計・経営システムを中心とした経営システム開発・販売、コンサルティングを行う。創業から税理士・公認会計士事務所と共に、デジタル技術で中小企業の経営課題解決を支えてきた。DX推進、電子帳簿保存法やインボイス制度など法改正が追い風となり、2023年3月期は売上高が連続過去最高更新、営業利益・経常利益も過去最高更新を見込む。グループ会社の強化と新規事業で、2026年3月期に売上高550億円、経常利益125億円を狙う。
ミロク情報サービス-是枝 周樹

是枝 周樹(これえだ ひろき)

代表取締役社長最高経営責任者

1964年2月生まれ、東京都出身。94年にミロク情報サービス取締役、2004年の代表取締役副社長就任などを経て、05年代表取締役社長最高執行責任者に就任。15年代表取締役社長最高経営責任者 (現任)。

強みは税理士・会計士網と
財務会計に注力したソフト開発

ミロク情報サービス(MJS)は、財務・会計システムと経営情報サービスを開発・販売している。売上の7割を占める主力事業は、ERP(財務会計・税務・人事給与・販売管理などの基幹系情報システム)販売だ。中堅・中小企業向けクラウドERP『MJSLINKシリーズ』は2009年から13年連続で、売上高シェアナンバー1を誇る(※)。※矢野経済研究所調べ
「当社の強みは45年以上にわたり財務会計ソフトを手掛けてきたことと、会計事務所・税理士事務所との繋がりの深さにあります」(是枝周樹社長)

顧客は国内の税理士・会計事務所の25%にあたる約8400所、中堅・中小企業約1万7000社だ。また税理士・会計士を通じた顧問先への販売や紹介により、個人事業主など約8万2000ユーザーを持つ。法改正対応セミナーなども定期的に開催し、システムだけでなく顧客とのリアルでの繋がりも強化している。

近年は電子帳簿保存法の施行、マイナンバーの普及などで市況は良好。中小企業の法制度対応も、政府が補助金交付などで積極的に後押ししている。同社はコロナ禍において収益が拡大し、2022年3月期は売上高・純利益が過去最高となった。インボイス制度対応なども加わり、今期予想も過去最高収益更新を計画する(純利益以外)。

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