独立系の乳製品専門商社 ラクト・ジャパン 【3139・プライム市場】

調達力と専門性を強みに安定供給担う
2032年ビジョン「複合型食品企業」へ

ラクト・ジャパンは、乳原料・チーズ、食肉、加工食品などを取り扱う独立系の専門商社だ。日本の輸入乳製品に占める取り扱いはシェア30%超と国内トップクラスであり、国内市場における安定供給を担っている。また成長市場のアジアでは、チーズ製造販売ビジネスを展開。近年は、乳由来のプロテイン原料など機能性食品原料事業にも注力する。2032年に向けた長期ビジョンでは、商社の枠を超えた「複合型食品企業」を掲げ、連結経常利益60億円を目指す。
ラクト・ジャパン-三浦 元久

三浦 元久(みうら もとひさ)

社長

1954年9月生まれ、東京都出身。中央大学経済学部卒。78年東食入社。99年ラクト・ジャパン入社。2008年執行役員営業第一本部長兼LACTO ASIA PTE LTD.社長、11年取締役、17年代表取締役社長に就任(現任)。

乳原料・チーズを主力に
食肉や機能性食品原料展開

ラクト・ジャパンの2023年11月期連結売上高は1583億2800万円。主力の「乳原料・チーズ部門」が70・6%を占め、「食肉食材部門」が11・5%、「アジア事業・その他」が17・8%となった。

「乳原料・チーズ部門」は同社の基盤事業だ。世界20カ国以上から脱脂粉乳や全粉乳、バターなどの乳原料やチーズを仕入れ、国内の乳業・菓子などの食品、飲料、飼料メーカーなどに販売する。北米、欧州、オセアニアに調達拠点を置くグローバルネットワークを展開し、世界の酪農主要国からの調達力と専門性を強みとする。

「食肉食材部門」は、豚肉を中心とした食肉と生ハム・サラミなどの加工品を海外から仕入れ、国内の食品メーカー、卸売会社などへの販売を行っている。

「アジア事業・その他」は、東南アジア・中国における乳原料販売部門(商社)と、アジア地域でのチーズ製造販売(メーカー)、乳由来のプロテイン原料などを扱う機能性食品原料部門の3分野がある(機能性食品原料部門は24年11月期から独立したセグメントとして展開)。

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