生糸の輸出入で創業
海外売上高比率は5割強
GSIクレオスは1931年、「林大作商店」として横浜市にて創業した。創業者の林大作氏は総合商社鈴木商店の元ニューヨーク支店長であり、日本に帰国後、生糸(シルク)の輸出入を始めたことを祖業とする。
50年代には工業製品分野に進出して事業を拡大。現在は国内7拠点、海外22拠点を展開し、海外売上高比率は50%超を占める。
現在の事業セグメントは、繊維と工業製品の2分野であり、売上比率は繊維事業が77%、工業製品が23%となる。
繊維事業は、素材や生地の開発・調達からインナー・レッグウェア、アウターなどの最終製品までを手掛け、「川上から川下まで」の一貫した機能と高い専門性を有する。なかでも、パンスト(パンティストッキング)用素材の取扱量は国内1位の実績を誇る。
工業製品事業は、「化学品」「機械・材料」「ホビー・ライフ」の分野で専門性の高い商品商材を提供。2001年からカーボンナノチューブの分野に参入し、積極展開している。
「当社は『事業創造型商社』として、新たな価値を創造するビジネスモデルを構築し、展開しています。例えば繊維事業では、原糸に様々な加工を行い独自の付加価値をつけて提供する、などです。将来に向け当社が名実ともに発展していくため、メーカー的要素を入れながら事業を作り上げていくことを多方面で展開しています」(吉永直明社長)
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