少量多品種の豊富な製品群
安全・安心な水道水を供給
同社は、水・大気・医療・ガスの4領域に特化した分析機器の開発・製造・販売・アフターサービスを行っている。製品は、水質計や大気測定装置等の「環境・プロセス分析機器」、ラボ・ポータブル用の「科学分析機器」、透析医療を支える「医療関連機器」、産業用ガス検知警報器の4つに分類される。
水分野で国内トップクラスのシェアを占めるのが、水の酸・アルカリ濃度を測るpH計だ。顧客の細やかな要望に対応できる、少量多品種の生産体制を強みに、pH計だけでも豊富な製品群を取り揃える。導入先は、浄水場、下水処理場などの官公庁から、発電所、食品・化学等の各種工場などの民間企業まで多業種に渡る。用途も、研究開発、品質管理、環境保全(水や大気の汚染監視)など様々だ。
清掃工場の排水水質測定器でも国内シェアの半分以上を占める。また水質7項目を測定できる「水道水用水質自動測定装置」も主力の一つ。安全・安心な水道水を供給するため、公園や家庭の近くなど全国1000カ所以上に同社の製品が設置されている。さらに医療分野では、透析用薬剤粉末の溶解装置が国内シェア7割を占める。
「当社の計測器は普段目にすることはありませんが、マーケットシェアの高い製品が沢山あります。国内に設置されたPM2・5測定装置は約6割のシェアを持っています。天気予報で出るPM2・5の数値を見ながら、変な数字が出たら機器の故障ではないかとドキッとします」(高橋俊夫社長)
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