ファスナー事業売上7割
産機事業は利益率高い
日東精工は、ねじ(工業用ファスナー)をはじめとする幅広い締結部品を生産する「ファスナー事業」と、ねじを自動で締め付ける自動組立機などの「産機事業」の2軸を主力とする。ねじとねじ締めの〝締結技術〟において高度な技術力を持つ。
2022年12月期の業績は売上高440億2100万円。セグメント別売上高は、ファスナー事業が321億9900万円で売上比率は7割、産機事業は売上比率約15%の売上高65億1500万円となった。一方、営業利益は29億3100万円。内訳はファスナー事業が16億4800万円で構成比約6割であるのに対し、産機事業の営業利益は12億2700万円で構成比約4割と高い比率を占めるのが特徴だ。
ファスナー事業では、オーダーメイドのねじや高機能部品を開発製造する。種類は9万種以上に及ぶ。ねじ製造工具や設備を社内生産できる体制も強みだ。東南アジアや中国などに生産拠点を展開し、海外売上比率は3割を占める。
産機事業は、ねじ締め機やねじ締めロボットなどを提供する。ねじ締め機単体から大型組立ラインまで対応。自動車関連、電機、電子機器など幅広い業界で採用されている。
「ねじ製品と、ねじ締め機の両分野を手掛けているのは国内で当社が唯一です。ねじは『産業の塩』と呼ばれ、モノづくりには欠かせないものです。当社は独自の研究開発体制により、新商品を次々に市場投入しています。ねじ締め機の産機事業は利益率が高くグループ業績に貢献しています」(荒賀誠社長)
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