GA technologies(ジーエーテクノロジーズ) 【3491・グロース市場】

日本の不動産テック、先駆け的存在
「RENOSY」「ITANDI」で業界のインフラに

GA technologiesは、ネット不動産マーケットプレイス「RENOSY(リノシー)」の開発・運営から始まり、現在までに不動産賃貸事業を効率化するITANDI(イタンジ)など、8社のM&Aを実施。不動産の売買・賃貸・仲介・管理に関わる商品・サービスを、ネットとリアルで一気通貫に提供している。2022年5月の宅地建物取引業法改正による業務の電子化を追い風に、不動産業界のインフラとなるべくシェア拡大を狙っている。
GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)-樋口 龍

樋口 龍(ひぐち りょう)

社長

1982年11月、東京生まれ。幼少期よりサッカーを始め、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成選手として所属。24歳でビジネスへ転向。2013年にGA technologiesを設立。ネット不動産マーケットプレイス「RENOSY」の開発・運営を始め、不動産ビジネスのDX推進に取り組む。18年、創業から5年で東京証券取引所マザーズ(現グロース)に上場。

買い手・売り手のDXを推進

GA technologiesは、不動産事業のオンラインで完結する取引と、リアルなオペレーションを融合した商品・サービスを一気通貫で提供。独自のポジションを構築している。

2021年10月期の連結売上高は、前期比35・4%増の853億8800万円、営業損失3900万円。損失について同社は、成長のための先行投資およびRENOSYマーケットプレイス事業の市場シェアを早期に高める戦略を優先したためとしている。売上高構成では、16年から運営しているRENOSY(リノシー)マーケットプレイス事業が98%を占めて圧倒的だ。

『RENOSY』は、“住まい探しと資産運用を、もっとカンタンに。”をコンセプトに、「不動産投資」と、不動産の「借りる」「買う」「売る」「貸す」「リノベーションする」サービスを提供するオンラインサイトだ。売上の9割超を占める収益不動産販売では、平均年収900万円程度、累計約30万人の会員に向け、AIが算出した最適物件を来社、あるいは WEB面談で提案。購入が決まれば、顧客×不動産会社×金融機関をつなぐプラットフォーム上でローン契約、融資実行、決済まで完了する。所有物件は同社がそのまま管理、アフターフォローも引き受け、内容は資産管理アプリ上で確認できる。

「不動産は開発・分譲、流通、投資・運用、管理、賃貸と大きく5つのカテゴリーがあります。開発はゼロから土地を購入し分譲する領域で、主なプレイヤーは財閥系。流通は自分で住む物件のため、必ず内覧が伴う。その中で我々はマーケットも大きく、内覧しなくても決まる、テクノロジーとの親和性が高い投資・運用、管理、賃貸を扱っています」(樋口龍社長)

また『RENOSY』のノウハウを同業他社に開放。メディア掲載や送客サービスでフィーを得るサードパーティビジネスも展開している。

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