リソルホールディングス 【5261・プライム市場】

施設運営と投資再生の2軸で黒字を堅持
観光市場回復機に宿泊事業の復活期待

リソルホールディングスは「あなたのオフを、もっとスマイルに。」をスローガンに掲げ、ホテル、ゴルフ場、リゾート施設の運営から、投資再生、福利厚生、再生エネルギーと多角的な事業を展開する。新型コロナ以降、ホテル運営事業が打撃を受けたが、ゴルフ運営と投資再生事業で支え、連結業績は黒字を確保した。観光市場の回復に伴い、ホテル事業の来期の復活を目指す。また、グループシナジーを生かして相互送客のための取り組みも進めている。
リソルホールディングス-大澤 勝

大澤 勝(おおさわ まさる)

社長

1966年8月生まれ。90年東海銀行(現三菱UFJ銀行)入行。2006年リゾートソリューション(現リソルホールディングス)入社。15年取締役執行役員F・D部長。18年取締役執行役員管理部長兼お客様相談室長兼経営管理部担当。21年取締役執行役員総務・経理担当兼お客様相談室長、リソルライフサポート代表取締役会長(現任)。22年代表取締役社長兼社長執行役員(現任)。

新型コロナの影響で
事業構造が変化

リソルグループが展開する事業セグメントは、「ホテル運営」「ゴルフ運営」「リソルの森(CCRC)」「福利厚生」「再生エネルギー」「投資再生」の6つ。事業間シナジーを発揮しながら、施設運営と投資再生の両軸で多角的に事業を展開している。

2020年3月期までは、ホテル運営が売上高の約50%を占める主力事業だった。しかし新型コロナの影響により、100億円を超えていたセグメント売上高は、約50億円まで半減した。

「ホテル運営事業は、直近2年間で計約46億円の赤字を出しました。ホテルの一本足打法だったら大変なことになっていた。連結で黒字を維持し、配当もできたのは、ゴルフ運営事業と投資再生事業で凌いだからです」(大澤勝社長)

22年3月期の連結業績は、売上高209億200万円、営業利益6億8500万円。セグメント別売上高比率は、ホテル運営23%、ゴルフ運営23%、リソルの森14%、福利厚生4%、再生エネルギー9%、投資再生27%(右図参照)。20年3月期に約7%だった投資再生事業の比率が大幅に増え、グループの収益を支える事業構造に変化している。

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