広域商圏・生鮮強化型店
料理好きの客もターゲット
同社は、1965年に岩崎商事株式会社を設立。88年にマミーマートに商号変更し、自社工場や物流センターを備えた中堅スーパーとして発展を遂げた。2022年9月末現在で埼玉51店舗を核に千葉、東京、栃木、群馬に計78店舗を展開する。
同社は近年、主力の「マミーマート」から、新フォーマットである生鮮品を強化したディスカウント型の「生鮮市場TOP!」への転換を進めている。
現在、埼玉・千葉・東京に19店舗を展開。コンセプトは「行くのが楽しくなる食の専門店」だ。広域商圏型であり、一般客だけでなく〝料理好き〟の客もターゲットにした店舗作りに注力。生鮮品は抜群の鮮度と品揃えにこだわり、日配品とグロサリー(一般食品・雑貨)はEDLP(エブリデイ・ロープライス)で地域一番価格を打ち出している。
また、需要の高い惣菜に注力。味と素材にこだわった商品開発を行い、全国のスーパーなどが参加する「お弁当・お惣菜大賞」では、10年連続受賞・業界最多90品が入選している。
2022年9月期の業績は、営業収益1330億200万円と過去2番目となった。この期から新会計基準を適用しており、適用前と同じ基準の場合は営業収益1425億7700万円となり過去最高を更新した。
「業態転換に舵を切ったのは、埼玉はスーパー激戦区であり、生き残っていくにはやり方を変える必要がありました。ディスカウント型は基本的に〝損して得取れ〟のやり方。清水の舞台から飛び降りる心境でスタートしました」(岩崎裕文社長)
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