建築・自動車用ガラス2事業が95%占める
日本板硝子は、建築用・自動車用・高機能ガラスの3事業を展開するガラスメーカーだ。世界に27基のフロート窯を保有し、100カ国以上で製品を販売している。2006年のピルキントン社(英)買収が転機となり、板ガラスにおける世界最大手の一角となった。
売上の49%(23年3月期第3四半期)を占める建築用ガラス事業の主要製品は、住宅・ビル用ガラスと、薄膜太陽電池パネル用ガラス。同事業は環境への意識の向上に伴い、断熱性能の高い複層ガラス、真空ガラス等による省エネルギーや冷暖房光熱費削減気運が高まり、追い風となっている。売上の46%を占める自動車用ガラスでは、新車用及び補修用ガラスを販売。補修用ガラスの流通・販売数は世界最大級である。売上の5%を占める高機能ガラス事業では、ニッチ市場で世界をリード。ディスプレイに使用される超薄板ガラス、プリンター用レンズ、通信用及び医療用レンズ、自動車エンジン用タイミングベルト部材やガラスフレーク等のガラス繊維を取り扱っている。
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