マルチブランド戦略を展開
主力はリユースの2ブランド
トレジャー・ファクトリーは、宝物の工場(価値の再生工場)を社名の由来とし、衣料や家電、家具、生活雑貨、ブランド品、スポーツ・アウトドア用品、楽器、ホビー用品など、幅広く中古・リユース商品を扱っている。中でも全売上のうち46%を占めるのが衣料品で、次に、服飾雑貨18%、電化製品14%、生活雑貨とホビー用品7%、家具6%という内訳だ。
「マルチブランド&マルチチャネル」を標榜する同社のショップブランドは10ある。メインは、家具や家電、衣類、小物、ブランド品など、幅広い分野の品を扱う「トレジャーファクトリー」と、ファッションアイテムを扱う「トレファクスタイル」だ。前者は、平均店舗面積200~300坪の店を73店、後者は、同100~200坪の店を59店展開する。ほかにも、ハイブランドの「ブランドコレクト」、スポーツ・アウトドア用品の「トレファクスポーツ」、ゴルフ専門リユースショップ「ゴルフキッズ」や、「カインドオル」(ブランド古着)、「ピックアップ」(静岡・総合リユース)などがある。
本、メディアやブランド品など、特定ジャンルの商品に絞り店舗を展開する同業リユース会社もある中、様々なアイテムを取り扱うことは、同社の強みにもなっている。その時々の消費者ニーズを敏感に察知し「今が旬」な商材の販売を強化するなど、機動力ある展開が可能になるためだ。
「商品管理の仕方は、価格帯により多少異なりますが、メインのアイテムで言うと、かなり詳細な商品情報まで持ちながら、販売動向や買い取り動向をチェックし、それを査定情報や在庫管理に生かす取り組みを行っています。基本的には一定の基準以上のものを買い取らせていただいておりますが、家具、家電、洋服の一部など、それぞれの商品の状態によってクリーニングなどをしています」(野坂英吾社長)
商品仕入れは店舗を中心とした消費者からの買取りが8割、法人からが2割だ。
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