滞納率を抑え、弁済リスクを回避する戦略
イントラストは、2006年に家賃債務保証会社として創業。現在、家賃を始めとする保証事業、そこから派生するソリューション事業の総合保証サービスを手掛けている。
家賃債務保証は、賃貸住宅の借主が同社に保証料を払うことで、家賃滞納時などは同社が貸主に代わりに立替払いをする。一方、同社は借主から回収し、滞納を解消させる。入居者は連帯保証人を立てずに賃貸契約でき、貸主は安定収入が得られるしくみだ。
またソリューション事業は、賃貸の管理会社向けに審査や契約管理、督促などの業務を受託する『C&O(コンサル&オペレーション)サービス』、契約者とのコンタクトツールにSMSなどを利用する『Doc─onサービス』、入居時の火災保険の窓口となる『保険デスクサービス』など、代位弁済リスクのない役務の提供となっている。
同社の顧客は300社程度だが、大手の不動産管理会社が中心であるため、一定水準の所得が見込める入居希望者がターゲットとなっている。また一般の審査通過率は9割以上といわれる中、80〜85%という厳しい審査を実施。その結果、滞納発生率は、業界全国平均で月初約6・5%のところ、同社は5〜7%台。それが月末までに約98%回収されている。
「適正な審査の上、万が一の滞納時にお役に立てる保証会社でありたいと思っています。当社のお客様はみなさん、それに賛同されています」(桑原豊社長)
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