個人用ウェブサービスを
4分野で展開
GMOペパボの「ペパボ」は、ペーパーボーイ(新聞配達少年)の略。創業者が新聞配達員だった頃のような初心を忘れずに、と名付けられたという。そんな同社の2020年12月期業績は、売上高が前期比23・2%増の110億1400万円、営業利益が同18・3%増の9億2700万円。セグメントは、①ホスティング事業、②EC支援事業、③ハンドメイド事業、④金融支援事業の4つとなる。
①のホスティング事業とは、サーバーをネットワーク経由で顧客に貸し出すサービスのことだ。祖業の「ロリポップ!」は、個人・中小企業向けのレンタルサーバーサービス。月額100円から利用でき、契約件数は42万件と国内最大級を誇る。
②のEC支援事業は、通販(EC)の支援や運営を行う事業。主力のひとつ「カラーミーショップ」は、ECサイトの構築サービスだ。同分野は近年BASEやストアーズなど競合が乱立するが、GMOペパボは05年に開始した老舗。デザインの自由度や手厚いサポート体制に定評があり、契約件数は4万件を超える。
EC支援事業でのもうひとつの柱がオリジナルグッズ作成・販売サービスの「SUZURI(スズリ)」だ。
「一言で言うと『プリントオンデマンド』です。SUZURIに好きな画像をアップロードするだけで、画像が印刷されたTシャツやスマホケースなどが作れ、さらにSUZURI上で販売できます」(佐藤健太郎社長)
③のハンドメイド事業では、自作したアクセサリーや家具などを販売できる国内最大のハンドメイドマーケットプレイス「minne(ミンネ)」を運営。また④の金融支援事業では、フリーランスの請求書買取サービスを行う「FREENANCE(フリーナンス)」を手掛ける。このように同社は個人・中小企業向けウェブサービスを数多く展開しており、軌道に乗った4分野が核となる。
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