ウルトラファブリックス・ホールディングス 【4235・スタンダード市場】

合成皮革の「湿式ポリウレタンレザー」専業メーカー
環境意識の高まり受け海外売上比率9割超

ウルトラファブリックス・ホールディングスは合成皮革の専業メーカーだ。本革製品に代わる高品質で高性能の「湿式ポリウレタンレザー」に特化し、国内製造した製品を欧米中心の海外市場で販売する。近年はサステナビリティ(持続可能性)を背景に自動車や航空機向けが拡大。生産工程におけるCO2排出量削減にも取り組んでおり、合成皮革プレミアム市場におけるサステナブルブランドとして確立を目指す。
ウルトラファブリックス・ホールディングス-吉村 昇

吉村 昇(よしむら のぼる)

社長

1962年4月20日生まれ、東京都出身。86年国際基督教大教養学部卒。99年メリルリンチ日本証券(現BofA証券)入社。2016年第一化成(現ウルトラファブリックス・ホールディングス)入社。17年取締役、18年代表取締役社長(現任)。

自動車用から航空機用まで
国内製造し欧米中心に販売

ウルトラファブリックス・ホールディングスは、合成皮革の湿式ポリウレタンレザーを単一製品として製造販売する。国内で製造し欧米中心に海外で販売。海外売上比率が95%以上という特徴を持つ。

2023年12月期の連結業績は、売上収益210億4500万円(前期比7・4%増)、営業利益35億4600万円(同10・9%)。用途別売上収益比率は、家具が約24%、自動車が約46%、航空機が約12%、その他が約19%を占める。

合成皮革の市場規模は約14兆円(22年)であり、同社はこのうちのプレミアム市場をターゲットに展開する。家具用は北米を中心にハイエンドのオフィス家具やヘルスケア用など、自動車用は主に高級車の内装材やシート、また航空機用はプライベートジェットから大型民間航空機の内装などに採用されている。

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