ロードサイド型で店舗増やす
ゲーム市場と共に業績伸長
同社は、ゲーム・古本を扱う「古本市場」、トレーディングカードを扱う「トレカパーク」などを展開する。出店エリアは、主に京阪神が6割、埼玉中心の関東が3割、創業地の岡山を含めた中国地方が1割。地元では古本市場は、〝ふるいち”の愛称で親しまれている。
同社の特徴は、古本とゲームを両立しながら、マニアックな商材であるトレカもチェーン店として扱っている点だ。古本をメインに新品・中古ゲームなどのホビー商材を中心に買取販売を行う。利益構成はゲーム、古本、トレカの順で取り扱いが多く、中古と新品の売上比率は約半々だ。
創業は1989年。岡山市内に古本市場1号店を開店して以降、郊外ロードサイド型の店舗展開で順調に店舗数を増やした。2008年2月期には売上高455億円、利益14億円と業績は過去最高を記録した。好調の背景には、Wiiやプレイステーションなどの家庭用ゲーム機やゲームソフトが発売され、ゲーム市場が活況だったことがある。それに伴い同社の業績も伸びたが、市場が安定期を迎えると同時にスマートフォンが発売されスマホゲームが台頭していった。
「スマートフォンの登場で消費者の遊び方は大きく変化しました。当社はゲームメーカーが牽引するマーケット構成にかなり左右されていましたので売り上げも影響を受けました」(藤原克治社長)
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