品質管理体制と技術力に強み
大手製薬会社の9割と取引
長年の実績で
幅広い顧客から支持
医薬品や化粧品を包むパッケージは、それ自体も製品の一部として扱われるため、高い品質が要求される。朝日印刷は、こうした包材製造で長年国内首位を誇る企業だ。
2024年3月期売上高(418億7100万円)をセグメント別にみると、92・5%は印刷包材事業が占め、6・3%は包装システム販売事業、1・2%は人材派遣事業となる。
主力の印刷包材事業では、パッケージデザイン、箱の形状の企画・設計、印刷、加工、検査を行っている。扱うパッケージは、医薬品向けが7割、化粧品向けが2割、健康食品向けが1割。医薬品包材市場における国内シェアは39・6%、化粧品包材では27・4%と、いずれもトップを獲得している。
主要顧客は製薬・化粧品会社で、製薬会社においてはトップ100社のうち90%と取引がある。また取引先は幅広く分布しており、一番の得意先でも全体の売上における割合は4%と、依存度が低い点は同社の強みでもある。
医薬品パッケージでは、ドラッグストアなどで販売される風邪薬などのOTC医薬品と、病院や調剤薬局で薬剤師が扱う医療用医薬品のパッケージを製造。また箱に同梱される添付文書や、栄養ドリンクや薬瓶などに貼るラベルも取り扱う。化粧品パッケージでは、ドラッグストアやデパートで扱っている化粧品向けに、高加飾で意匠性の高いパッケージを製造している。
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