製造工程で不可欠な洗浄装置
IC複雑化に伴いニーズ増加
「超純水」とは、水中に混在する不純物を除去した水(純水)をさらに精製して純度を高めたもの。超純水で認められる不純物の混入濃度は、50メートルプールに耳かき0・1杯分の不純物もない程度の濃さだ。超純水は、半導体やFPD製造工程などの洗浄で使われる。少しでも不純物があれば回路のショートなど不具合につながるため、超純水による洗浄が不可欠だ。近年半導体は微細化と多層化が進み、製造プロセスが増加している。そのプロセスごとに洗浄が必要なことから、超純水の使用量も増えている。また、超純水は医薬品製造時の注射用水としても使用される。
1969年に創業以来、国内外の電子機器メーカーや医薬品メーカーなどに超純水・純水・注射用水製造装置とそのメンテナンス、消耗品を提供してきた。2021年3月期には過去最高の売上高である303億6100万円(前期比44・2%増)を達成。24年3月期の目標だった売上高300億円、営業利益10%以上を3年前倒しで成し遂げたことになる。
「目標を早期に達成できたのは、当社売上の9割近くを占める半導体市場が非常に活況で、工場が次々に建設されていることに尽きます。また約1割を占める製薬関係の売上も、景気に左右されにくい市場であることに加え、各社の底堅い設備投資が続いていることから、受注が伸びています」(八巻由孝社長)
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