医療システムで売上9割以上
大学病院の約7割をカバー
同社の中核事業は、売上の9割以上を占める「医療ビジネス」セグメントだ。病院やクリニック向けに医療システムを提供している。主力製品は、画像ファイリングシステム「Claio(クライオ)」。総合病院など大規模病院では、内科や耳鼻科など各診療科によって異なるメーカーや形式の膨大な検査データを管理している。それらの画像データを一箇所で統合管理できるシステムだ。医療機関では診療科毎に高い専門性が求められるが、同社ではこうした病院経営をサポートするシステムを25以上展開する。
導入するユーザー数は1987件(2024年1月1日時点)。メインターゲットは400床以上ある大規模病院。中でも同社にとって最大のリードユーザーである大学病院は、全国約150施設あるうち約100施設に導入し、全体の約67%をカバーする。
「我々が得意とするのが大学病院です。大学病院の先生が当社のシステムを使っている場合、その先生が地域病院に勤務した時にも導入を勧めてくれます」(相原輝夫社長)
一方、施設数の多い200床程の中規模病院や小規模クリニックの場合は、代理店制度を導入している。
「大規模病院は我々が直接販売・導入しますが、中規模病院になると地方の代理店さんにお任せします。医療システムは導入後もサポートが常に必要なため属人的で労働集約的ですから、その方が営業工数が少なくなるし効率的です」(同氏)
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