5事業で医療・介護をトータルサポート
同社は現在5つの事業領域を展開する。1つ目は、事業の柱となる「トータルパックプロデュース(TPP)事業」。これは地域中核病院から大学付属病院までの大型医療機関の新設・移転・増改築等のニーズに対して総合的なサービスを提供する。具体的には、企画運営・経営コンサルティング、医療機器・設備の販売、リース、設備工事、不動産賃貸など一括で請負い開業までサポートする。またグループ全体で、医療ガス供給システム、手術用照明器、介護用浴槽やリハビリ機器などの製造から取付け、メンテナンスも手がけている。
2つ目は、病院の日々の業務に必要不可欠な注射器やガーゼなどの診療材料、医療用消耗品を販売する「メディカルサプライ(MSP)事業」。通常のルート営業による販売だけでなく、SPDと呼ばれる院内外物流管理システムやIT管理システムなども開発・提供し病院の業務効率化をサポートしている。
3つ目は、老人ホーム、グループホーム、リハビリ施設などを運営する「ライフケア(LC)事業」。小規模多機能施設から大型施設まで、現在全国約100施設を運営。4つ目は「調剤薬局(PH)事業」。北海道から四国まで115店舗の調剤薬局を展開する。そして5つ目が「ヘルスケアサービス(HS)事業」だ。
2021年3月期の連結業績は、売上高4971億円、営業利益218億円。セグメント別売上高比率は、TPP事業が20・1%、MSP事業が67・8%、LC事業が4・9%、PH事業が5・5%。売上高ではMSP事業が全体の3分の2を占めるが、営業利益で見るとTPP事業が43・7%と約半分を占める。
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