高島 【8007・プライム市場】

創業100年超の多角的専門商社
戦略的経営へシフトし、成長投資枠を100億円へ

1915年、繊維専門商社として創業した高島。時代のニーズに合わせて事業フィールドを拡大し、現在は「建材」「産業資材」「電子・デバイス」の3事業を展開する専門商社となった。同社では2022年11月に、26年3月期を最終年度とする次期中期経営計画「サステナV(バリュー)」を発表。成長投資枠を100億円超に広げ、これまでの堅実経営から戦略的経営への転換を宣言した。
高島-高島 幸一

高島 幸一(たかしま こういち)

社長

1952年生まれ。78年、プロクター・アンド・ギャンブル日本法人に入社。2000年、P&Gエクスターナル・リレーションズディレクターに就任。02年、高島に入社、取締役副社長に就任。03年に代表取締役副社長、04年に代表取締役社長に就任。18年、代表取締役社長兼社長執行役員に就任(現任)。

建材が売上の約6割占める
近年は電子・デバイスが好調

高島は「建材」「産業資材」「電子・デバイス」の3事業を展開する多角的専門商社だ。22年3月期の業績は、売上高は前期比8・1%減の740億5400万円、営業利益は同10・9%増の15億4700万円となった。

同社の中枢事業は、売上の56・7%を担う「建材事業」。商材は、壁材、基礎杭工法、断熱材、太陽光発電パネル、インテリアなどだ。販売網を全国に構築しており、企画・設計から施工まで、幅広い工程で顧客のビジネスを支援している。

売上の24・5%を占める「産業資材事業」では、アパレル大手のOEMや、鉄道車輛部材提供、自動車メーカーや電機メーカーへの物流用樹脂資材提供などを幅広く手掛ける。

近年同社の成長を牽引している「電子・デバイス事業」の売上割合は18・5%。国内外に事業所7拠点、自社工場2カ所を構え、部品調達や製造受託をグローバルに展開している。

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