総合印刷業として
新コーポレートブランドを発信
同社の創業は、1897年。紙の出版印刷から始まり、現在は、領域ごとに3つの部門に分かれている。
『情報コミュニケーション部門』は雑誌、コミックス、教科書、絵本などの出版から、カタログ、チラシなどの商業印刷を扱う。とくに近年の紙媒体の市場縮小に伴い、海外展開を含めた電子書籍、デジタルコンテンツ事業に注力している。『情報セキュリティ部門』は、帳票、伝票などのビジネスフォーム、通帳や宝くじなどからICカード、クレジットカードなどの印刷、またダイレクトメールなどの宛名印刷から始まったBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを提供している。『生活・産業資材部門』はパッケージ商材を扱い、チューブや紙容器、医薬・産業資材、高機能性フィルム、プラスチック関連製品、内装材、化粧板などがある。
「現在は、『情報コミュニケーション部門』『情報セキュリティ部門』『生活・産業資材部門』が3〜4割ずつというバランスよい構成比となっています。また、顧客業種も、製造業や出版、金融、サービス、小売業、運輸など多岐にわたっています」(藤森康彰社長)
2017年の創業120周年を機に、コーポレートブランド『TOMOWEL(トモウェル)』を導入した。TOMOWELの『TOMO』は日本語の『とも(友・知・智)』でもあり、共同印刷の『共』でもある。『WEL』は英語の『Well』の古語(良い・満ちる・親しみ)』を使っている。「従来の印刷業にない領域で事業に広げていく中で、社名が『共同印刷』だけだと、〝印刷会社さんにこのようなことまでお願いしてよいのか?〞といわれることも起きて来たのですね。そこで新しいコーポレートメッセージとして『TOMOWEL(共にある、未来へ)』を発信することにしました」(同氏)
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