冷凍冷蔵の専業メーカー フクシマガリレイ 【6420・プライム市場】

“冷やす技術”を熱く追求、20年間で業績は4倍に拡大
高度な温度管理で、開発・製造・施工・運用・メンテまでサポート

大阪に本社を置くフクシマガリレイは、飲食店の厨房などで利用される業務用冷凍冷蔵庫の開発で創業。高度な温度コントロール技術で、スーパーやコンビニエンスストア向けの冷凍冷蔵ショーケース、冷蔵倉庫や食品工場の設計・施工など、事業領域を拡大してきた。近年は70余年にわたるビッグデータを活用したソフトウェア開発やサービスなども提供。アジア地域への進出も加速させ、売り上げ拡大を狙っている。
フクシマガリレイ-福島 豪

福島 豪(ふくしま ごう)

社長

1977年生まれ、2003年大阪教育大学大学院卒業後、日立製作所を経て、05年1月、福島工業(現フクシマガリレイ)入社。10年4月、関西支社大阪営業一部長、11年4月 執行役員東日本副支社長、14年4月、専務取締役営業本部長兼東日本支社長を歴任。22年6月、代表取締役社長執行役員に就任(現任)。

年間約13万台を出荷
扱う商品9万800点

同社は、祖業の業務用冷凍冷蔵庫の製造販売から周辺領域に事業を拡大し、収益の多様化を図ってきた。現在、業務用冷凍冷蔵庫と冷凍冷蔵ショーケースを合わせ、年間約13万台の製品を出荷。そのほか製氷機、医療向け機器、調理機器に至るまで、取扱い商品数は、およそ9万800アイテムにも及ぶ。
現在のセグメントは、大きく6つに分かれる。同社の原点となる「冷凍冷蔵庫販売」、スーパー・コンビニ・ドラッグストア・百貨店等向けの「冷凍冷蔵ショーケース販売」、食品工場・物流センターなどで使う断熱パネルの設計・製造・施工を行う「大型・小型パネル冷蔵設備販売」、コンベアで運搬しながら食品を冷凍するトンネルフリーザー(エアブラスト冷凍機)等の「大型食品加工機械販売」、薬用保冷庫等の「医療・理化学製品販売」、製品のメンテナンス等を担う「サービス販売」だ。
「冷やすということは基軸で変わらないのですが、今、非常に忙しい物流関係の仕事、それから食品工場のような仕事がどんどん増えてきました。食のサプライチェーンでは、車の車載のようなもの以外で、“冷やす力”と“エンジニアリング力”を武器に我々は一気通貫で対応出来る。設計、施工、メンテナンスを全国で展開出来る会社になりました」(福島豪社長)
同社は海外事業にも積極的で、1997年には香港に福島国際有限公司を設立。以来、中国(上海)、香港、フィリピン、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジア、インドネシア、ミャンマー11カ国に12の拠点を持つ。タイには生産工場を設けており、タイをはじめとした東南アジア向けのみならず、日本への輸出も行っている。

有料会員限定

続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。

ログイン 会員登録 SEARCH