中傷や風評被害対策ビジネス
1000社以上がサービス利用
同社は「デジタルリスク事業」「AIセキュリティ事業」「DX推進事業」の3セグメントで事業を展開している。2022年2月期の売上高は26億8200万円(前期比35%増)、営業利益は過去最高の8000万円(前期3億3300万円の赤字)となった。そのうち19億2400万円(同10%増)と、売上の72%を占めるのが「デジタルリスク事業」だ。
昨今、企業はネット上によるSNSの炎上や風評被害などのリスクが拡大している。同社はSNSなどに投稿される内容を24時間365日モニタリングし、リスクにつながる投稿を発見、通知するとともに、炎上などの沈静化に向けたコンサルティングを行う。
また、産業スパイによる企業機密情報データの持ち出しや情報漏えいなど、企業は内部からの脅威にもさらされている。そこで同社は顧客企業のシステムデータや管理ログなどからリスクを発見し、未然に防止する。
「内部脅威検知サービスに特化しているのは、日本では当社だけ。だから他社と比べて競争力が高いのです」(菅原貴弘社長)
同社のサービス利用実績は伊藤園、auカブコム証券など1000社以上にのぼる。21年12月には、情報セキュリティ事業の老舗であるラックと業務提携を発表。外部からのサイバー攻撃防御のリーディングカンパニーである同社と協業し、新たなサービスを提供する計画だ。
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