主力事業の「アイコンサービス」
DX・GX化の波に乗り拡大
現在、同社は「フォーバルビジネスグループ」「フォーバルテレコムビジネスグループ」「総合環境コンサルティングビジネスグループ」「その他事業グループ」の4つのセグメントで展開している。「当社の事業ドメインは、中小規模事業の経営に着目し、業績が上がることを一つのゴールとして支援し続けること」(中島將典社長)だという。
全売上高48・8%、セグメント利益55・4%を占める「フォーバルビジネスグループ」の主力となっている「アイコンサービス」は、2008年よりスタート。経営コンサルティングやネットワーク構築・管理から機器販売まで幅広いサービスを提供する。
現在の同サービスの顧客数は大都市圏を中心に、2022年3月末時点で4万1946件。顧客の多くはいわゆる日本の典型的な中小・小規模企業で、従業員は20人以下、年商10億円程度。近年はパートナーの販売会社によるOEM獲得が増加し、半数以上の2万5738件にも及ぶ。
サービス開始当初は、月額3500円からスタートしたが、現在は3万円。以前より継続している事業所もあるため、平均は約2万円。サポートする内容によっては100万以上のケースもあるという。
現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)化が国家の経済政策の目玉として打ち出されており、企業経営のアナログからデジタルへの転換を促す。
国策に合わせ同社は、中小・小規模企業に対し、従来の経営手法から、世の中がDX社会になった時に向けて、ビジネス手法を変化させられるよう、アドバイスをし続けている。
同社は「1顧客1戦略」を標榜し、1アドバイス先ごと、個別のDX化へのロードマップを作成し提供する。山積の課題を整理し、優先順位をつけ、その課題をタイムスケジュールに合わせ解決手段を提示する。
「当社の特徴は、あるひとつの課題について3カ月間をメドに解決していきます。そして3カ月後に必ず効果測定をする。それを繰り返していくのです」(同氏)
課題解決に当たっては、ハードはもちろん、クラウド会計ソフトなどデジタルツールが必要になる。傘下にある20社ものグループ会社は、中小・小規模企業が取り組める商材を持っている。アイコンサービスを入り口に、顧客に対して様々な提案がワンストップで可能になるのだ。
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