日本情報クリエイト 【4054・グロース市場】

不動産業界に特化したSaaS型高収益企業
DX化を掴み顧客数・利益率大幅アップ狙う

日本情報クリエイトは、不動産業界に特化したITソリューション企業だ。不動産仲介・管理業者が行う様々な業務を効率化する各種ソフトを提供。安定リピート収入が売上の3分の2を占める、いわゆる「サブスク」型モデルで、業界特化型SaaS(Software as a Service)企業となる。近年は不動産DX化のニーズ増を背景に、営業拠点拡大やM&Aなど投資に注力している。
日本情報クリエイト-米津 健一

米津 健一(よねつ けんいち)

社長

1963年2月生まれ、鹿児島県出身。81年豊田自動織機入社。その後IT会社を経て94年日本情報クリエイト設立、代表取締役社長就任(現任)。

連続増収・高収益力だが
比較的割安の期待銘柄

同社の2022年6月期業績は、売上高が30億5300万円、営業利益は5億円。創業以来28期連続増収を続けており、営業利益率は平年20%前後と、高成長・高収益な点が特徴だ。

その上、売上高のうち販売時のライセンス料・システム納入といったイニシャル収入が35%なのに対して、サービスの月額利用料などのストック収入が65%に及ぶ。

「当社サービスの解約率は0・5%と、サブスクの中で考えると『非常に低い』という評価を機関投資家からいただいています。現在の売上比率はイニシャル収入:ストック収入が1:2程度ですが、今後不動産DX化が進めば電子契約やIT重説といったストックサービスの契約が増え、必然的にストック比率が伸びていくと考えます。ただ、最初に多く支払って月々の支払いを抑えることを顧客が望む場合もあるので、イニシャルは今後も一定程度残す予定です」(米津健一社長)

同社のような定額課金のサブスクモデル企業には、名刺管理のSansanや、経費精算「楽楽精算」のラクスなどがあり、いずれも株式市場では高い人気を得ている。日本情報クリエイトは同じモデルの会社だが、業界特化型で知名度が低い分、株価は割安だ。予想PERはラクスやSansan、カオナビが200倍を超えているのに対し、同社は20倍程度に留まっている。

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