2023年までの中期経営計画
収益構造転換で長期安定成長へ
同社は「中期経営計画with100年構想」として3カ年の成長イメージを発表した。この間、「既存ビジネスの深耕」、「B│LOT REIT IPO」、「コンサルティング・マネジメントの安定収益20%成長」、「次世代リーダー育成」、「パートナー企業増」、「安定した財務基盤確立のための自己資本率25%超」を推進していく。
同社の事業セグメントは不動産投資開発事業、不動産コンサルティング事業、不動産マネジメント事業の3つ。2019年の売上高の内訳はそれぞれ64%、16%、19%。「中期経営計画では、この収益構造を50%、22%、28%までに持っていき、長期安定成長を図っていく」(宮内誠社長)
成長戦略の一つとして期待されているのが、昨年11月に本格的に始動したビーロットリート投資法人によるREIT事業だ。同社は資産規模130億円超の私募REITを組成、第一号物件として大阪府吹田市にあるビーロット江坂ビルを組込み、ビーロット・アセットマネジメントが運用を担う。
「当社グループの不動産関連ノウハウを生かして、オフィス・商業施設、マンションを主な投資対象として、統合型REITを目指していきます。中期経営計画終了年度の2023年までには、資産規模500億円まで伸ばして市場動向を見極めつつ上場させるのが目標です。将来的には運用投資残2000億円まで拡大していきたいと考えています」(同氏)
今回の中期経営計画は、「with100年構想」と名付けたように、利益の追求と長期継続的な成長を目指していく。REITを中心に、小口化、リースなどのファイナンス領域にも力を入れる。これにより、従来のアセット事業・サービス事業を加えて、不動産投資家に対するトータルマネジメントを提供する。
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