PR TIMES 【3922・プライム市場】

上場企業の半分が使うリリース配信サービス
積極投資で海外進出・新事業育成に注力

PR TIMESは、企業が発表するプレスリリース(報道資料)の配信サービス「PR TIMES」の運営会社だ。企業が伝えたいメッセージをメディアや生活者に伝えられる手段として普及し、これまで累計で6・5万社、上場企業では半数以上が利用している。2005年の創業以来売上は右肩上がりを続け、22年2月期に売上高が15期連続、営業利益は7期連続の過去最高を記録した。現中期経営目標では更なる飛躍に向け、海外展開や新事業育成で積極投資を推進中。26年2月期に、営業利益は5年前比2・7倍の35億円、利用企業数は同3倍の15万社へ押し上げる。
PR TIMES-山口 拓己

山口 拓己(やまぐち たくみ)

社長

1974年1月生まれ、愛知県出身。96年、山一證券入社。デロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)などを経て、2006年ベクトル入社、取締役CFO就任。07年、PR TIMES代表取締役就任。09年、同社代表取締役社長就任(現任)。

リリースをメディア・生活者に
ダイレクトに配信

新商品の発売や他社との業務提携など、企業が外部に発信したい際に掲載されるのが「プレスリリース」だ。同社は、こうした企業発のプレスリリースを広く配信する同名のサービス「PR TIMES」を主力としている。

同サービスの機能は大きく2つ。ひとつめは、メディアへの配信だ。同社ではテレビや雑誌、新聞、インターネットサイト、専門家など1・2万近くのメディア配信先情報を保有しており、企業はこの中から「取り上げてほしい」と思う媒体を最大300件まで選べる。それに基づき、同社は企業のプレスリリースをメディアに配信している。

また、これとは別に同社は210媒体以上とパートナー関係を締結。プレスリリースは、提携メディアの中から20媒体以上に基本原文のまま掲載される。

機能ふたつめは、同社が運営する自社サイトやFacebook、Twitterを通じたプレスリリースの配信。同社によると、自社サイトの閲覧者はメディアだけでなく一般消費者(以下生活者)も多く、企業にとって直接情報を伝える場となっている。

「元々プレスリリースは、生活者ではなくメディア向けに配信するもの。そのため生活者へ届くためには、メディアが記事にしたり、番組で取り上げたりしなければなりません。ですが取り上げられるのは大抵大企業か有名企業で、中小企業など多くは知ってもらう機会がありませんでした。一方当社のサイトは、月間に過去最高で5880万PV(ページビュー、閲覧数)に達するなど、多くの生活者に閲覧いただいています」(山口拓己社長)

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