プロと一般向けの5業態を展開
取扱商品は同じ、見せ方を工夫
ワークマンでは、職人などプロ向けの作業服・作業関連用品のほか、一般消費者向けのアウトドアウェア、スポーツウェア、カジュアルウェアなど機能性ウェアを中心に取り扱う。いずれも高機能かつ低価格な商品が人気の理由だ。
現在はプロ向けが中心の「ワークマン」、プロと一般向けの両方を扱う「ワークマンプラス」、100%一般向けの「#ワークマン女子」「ワークマンカラーズ」、100%プロ向けの「ワークマンプロ」と、ターゲットを明確に分けた5業態を展開する(図1)。いずれも取り扱う商品は概ね同じだが、陳列方法や見せ方を変えて、幅広い客層にアピールしている。1日の1店舗あたり平均来店客数は約180人。来店の客層比率はプロが6~7割、一般が3~4割だ。
店舗数は、創業から展開する「ワークマン」が432店舗、新業態の「ワークマンプラス」518店舗と「#ワークマン女子」40店舗、「ワークマンカラーズ」1店舗、そして「ワークマンプロ」が9店舗。計1000店舗を全国47都道府県に展開。出店は基本的にロードサイドで、建坪は約130~150坪。駐車場も入れると500~600坪程の広さになる。近年は経営課題でもある一般向けの客層拡大を図るため、ショッピングセンター(SC)への出店も加速している。
「ワークマンプラス」「#ワークマン女子」での新規出店を年間約40店舗、および既存の「ワークマン」からの改装転換を年間60~70店舗のペースで進め、一般向けの店舗網を拡大中だ。そのため24年3月期第1四半期には、「ワークマン」と「ワークマンプラス」の店舗数が逆転した。
「今後新店に関しては、ワークマンでは出さずに、ワークマンプラスもしくはワークマン女子を積極的に出店していきます。一方で、客層拡大する前から売上が上位クラスの店舗があります。そこはプロのお客様がしっかりついている店なので、より一層プロのお客様を獲得していくためにもワークマンプロに転換していきます」(小濱英之社長)
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