多業態を展開
店舗とECで相互送客
同社の出店エリアは、近畿圏243店、関東137店、九州・沖縄60店など、全国で605店舗を展開している。海外は2016年にベトナム、21年にカンボジアに進出。それぞれ13店舗、3店舗に拡大している(※)。
業態は、主軸のホームセンター「コーナン」、建築職人向け専門店「コーナンPRO」、建設業会員制卸売店「建デポ」、20年にスタートしたキャンプ専門店「CAMP DEPOT」、23年6月に子会社化した九州拠点の「HIひろせ」などがある。
商品は、DIY用品・PRO商材・園芸などのホームインプルーブメント、日用品・家庭用品などのハウスキーピング、ペット・レジャー用品、食品など、多種多様な10万~15万点のアイテムを取り扱う。
24年2月期の連結営業収益は、前期比7・7%増の4726億5500万円、過去最高を更新した。営業利益は同9・4%増の240億9700万円。売上高構成比では、「コーナン」が全体の約66%を占め、「コーナンPRO」が約18%、「建デポ」が約10%、「HIひろせ」が約4%、「コーナンベトナム」が約1%となっている。
同社はリフォーム事業、ECサイト「コーナンeショップ」の運営なども手掛けている。
リフォーム事業は、ホームセンター内に相談カウンターを設け、住宅設備の取替えやエクステリア工事などを請け負う。売上も好調で、今後も新店、または既存店の改装などで事業を拡大していくという。
オンラインの「コーナンeショップ」は、一般向け・法人向けの通販サイトだ。同社はすでに大型ECサイトにも出店しているが、22年に「コーナンeショップ」を大幅リニューアル。実店舗とECの相互送客を強化している。
「商品のラインナップを増やして売上を増やすとともに、ネットで注文して店舗で受け取る“店舗受け取り”に力を入れています。送料がかからないため、店舗に足を運ぶきっかけにしていきます」(疋田直太郎社長)
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