クラウドワークス 【3900・グロース市場】

フリーランスのマッチングサービス主軸
社内改革奏功し収益性大幅改善

クラウドワークスは日本最大級のクラウドソーシングサイトを運営する。2022年9月期は売上高105億7400万円、売上総利益48億1000万円で過去最高業績を更新した。21年から利益率を大幅に改善した同社が注力するのが販管費削減から始まった徹底した「生産性向上」への意識改革だ。
クラウドワークス-相場トーマス祐介

相場トーマス祐介(あいば とーます ゆうすけ)

執行役員投資戦略室担当兼IR室室長

1980年生まれ。大阪出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。メリルリンチ日本証券(現BofA証券)などを経て、2021年、クラウドワークスに参画。23年、同社執行役員に就任(現任)。

国内最大級クラウドソーシングサイト
通期売上高前期比22・9%増計画

同社の事業セグメントは、「マッチング事業」とビジネス向け「SaaS事業」の2つ。全体売上の9割超を占める主力の「マッチング事業」は90・5万社の企業と558・8万人(2023年3月末時点)のフリーランスを繋ぐ国内最大級のクラウドソーシングサイト「CrowdWorks」など企業と個人をオンラインでつなぐサービスを展開。ビジネス向け「SaaS事業」は企業の工数管理などを見える化するクラウド型のプロジェクト管理サービス。導入企業数の4分の1以上が従業員数300人を超える大企業に活用されている実績を持つ。2023年9月期2Q業績は売上高が61億5300万円(前年同期比20・7%増)、売上総利益は29億1100万円(同27・4%増)で着地した。今期の通期連結業績は売上高が130億円(前期比22・9%増)、売上総利益が59億円(同22・6%増)を計画。過去最高業績の更新を予想している同社は21年から収益性が大幅に上がっている。「利益率改善のため当社では従業員の意識改革に力を入れてきました」(相場トーマス祐介執行役員)

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