フルシステム連携で
ワンストップ登録・応募が可能
同社では、自社の事業モデルを「ポータル・オブ・ポータルズ」と呼んでいる。この事業モデルの特徴の一つがアグリゲーションサイトの運用だ。〝アグリゲーション〟が、ひとつに集約する、を意味するように、複数のサイトの情報を自社のサイトに集約しユーザーに提供している。現在求人サイトでは、約70の求人ポータルサイトがパートナーサイトとして同社のサイトと繋がっている。
「当社はユーザー目線に立って事業を進めてきました。アグリゲーションサイトの利点は情報が数多くあること。また、ユーザーのニーズは自分の欲しい情報が簡単に手に入ることです。当社のサイトに情報を集約し見え方のフォーマットなども共通にしているため、効率的に情報を入手できます」(板倉広高社長)
似たようなサイトは他にもあるが、外部サイトへのリンクを一つのサイトに集約している所謂まとめサイトのため一括検索はできるが、複数サイトでの登録や応募はリンク元のサイトにアクセスして毎回入力しなければならない。一方同社の場合、同社のサイト上で一度入力を行えば、複数のパートナーサイトに対してワンストップで登録・応募ができる。これを可能にしているのが、自社サイトとパートナーサイトをオンラインで繋ぐフルシステム連携だ。
「70サイトを全部オンラインで繋げて各サイトと完全にシステム連携するには、パートナー側のシステムも改変が必要になります。そのため、参入するのは容易ではなく競合もいません」(同氏)
キャリアインデックスが運用する求人情報サイトは、転職サイトの「CAREERINDEX」、アルバイト・派遣サイトの「Lacotto」、ファッション業界転職サイトの「FashionHR」の3つ。収益モデルは、サイト利用者が応募・登録した場合に料金が発生する成功報酬型の送客課金モデル。資格やキャリアによって単価は異なるが、応募もしくは転職相談は1件平均数千円。クライアントは、リクナビ、マイナビなどの求人ポータルサイト運営会社や人材紹介・派遣会社等だ。
「会員数141万人、求人情報掲載数が約110万件あり、そのマッチングを毎日行って分析しています。そのデータを元にユーザーにレコメンドをしているので自分に合った求人情報を見つけやすくなります」(同氏)
一方、原価は主に集客のための広告費で売り上げの半分程を占める。その他のコストは人件費だが従業員数36人と少数精鋭で利益をあげている。
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