20数社のグループで
輸出関連事業を一貫サポート
オプティマスグループは、ニュージーランドを中心に中古自動車の輸出に関連する事業を1989年より行って来た。事業セグメントは「貿易」「物流」「サービス」「検査」の大きく4つから構成される。
まず「貿易」は、日本国内のオートオークションなどから、販売先が希望する価格帯、車種の中古車を仕入れ、海外ディーラーに提供している。「物流」は、海外航路の船舶のスペースをチャーターし、現地の取引先まで自動車を効率的にデリバリーする。その際、通関の手配や自動車の整備なども行う。「サービス」は、ディーラー向けの債権管理のほか、エンドユーザー向けの自動車購入ローンの提供、車検整備、自動車関連消耗品の販売、アフターサービスなどを行っている。2019年4月には、ニュージーランドの居住者向け事業を行うUSAVE社のレンタカー事業を買収。それまでの観光客向けレンタカーから、居住者向け事業に拡大した。
そして「検査」は、日本では道路走行の安全性等の検査と、土壌、動植物、昆虫等が付着していないか等の検疫を内容とする船積前検査業務を行っている。また、ニュージーランドでは、輸入車両検査業務と国内車両業務を手掛けている。
「検査会社は、当社グループが輸出する自動車だけでなく、日本からニュージーランドに向けた全自動車の7割を検査しています。そうした自立した別会社である20数社がホールディングの下、事業セグメントを有効活用しながらバリューチェーンを構築しているのが、当社の強みとなっています」(山中信哉社長)
海外に中古自動車を輸出している上場、非上場の日本企業は多々あるが、こうした一貫サービス、機能を持つ会社は珍しい。
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