売上の8割は耐火物製造・
プラント設計施工
美濃窯業の2020年3月期の売上高は132億円、営業利益は14億円、経常利益は15億円。セグメントは、耐火物事業、プラント事業、建材及び舗装用材事業、不動産賃貸事業に分かれている。 4つのうち最もセグメント別売上高構成比が高いのは、全体の約44%を占める耐火物事業(売上高58億円)。次に多いのが35%のプラント事業(同47億円)で、20%弱が建材及び舗装用材事業(同24億円)となっている。なお、利益構成比は、プラント事業が53%、耐火物事業が27%である。
同社の強みは、セメント、石灰、環境・再資源化などの分野のプラントに向けた耐火物の製造のみにとどまらず、各種窯炉の設計・施工や提案型の技術サービスに至るまで、全てを一貫して提供できる点にある。
たとえば鋼材用の焼成炉を例に挙げると、まずは窯炉の設計から行い、内部を保護するために使用する耐火レンガの製造はもちろん、その施工作業も請け負う。また、炉内は温度が約1700度にまで上昇する非常に過酷な環境のため約3カ月ごとに張替作業が必要。それも、自社で引き受けている。
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