ナック 【9788・プライム市場】

ダスキンFCディーラー1900社中売上トップ
セグメントを超えたクロスセル営業に注力

ナックは、ダスキンのフランチャイズ事業からスタートし、家庭用宅配水であるクリクラの販売、建築コンサルティングや美容・健康など、幅広い分野を手がけている。同社は、20年より進めている事業再編の只中にあり、主力ビジネスであるダスキンのレンタル事業、クリクラ事業、建築コンサルティング事業を中心とした暮らしや生活に関わる領域への回帰路線を模索すると共に、セグメントを超えたクロスセル営業に力を入れている。
ナック-吉村 寛

吉村 寛(よしむら かん)

社長

1961年5月生まれ。84年4月ナック入社。2005年6月取締役、11年6月常務取締役住宅事業本部本部長、2013年6月専務取締役、14年6月取締役副社長グループ統括執行責任者を経て、15年6月代表取締役社長(現任)。

宅配水「クリクラ」
15万件超の顧客に配送

同社の2021年3月期の売上高は555億1300万円、営業利益は27億8200万円。

セグメントは、ダスキンの代理店のFC展開や害虫駆除関連の「レンタル事業」、宅配水や次亜塩素酸水溶液の製造販売を行う「クリクラ事業」のほか、「住宅事業」「建築コンサルティング事業」「美容・健康事業」の5つ。レンタル事業(26・3%)と、クリクラ事業(26・8%)の2つのセグメントで全売上高の半数強を占めている。

レンタル事業の主力であるダスキン事業では、関東を中心に54カ所の営業拠点をもつ。1984年に売上日本一を達成して以来、約1900社のダスキンFCディーラーのうち、国内ナンバーワンの売上高を保持し続けている。

また、クリクラ事業では、一般家庭向け宅配水分野での競争が激しさを増す中、捨てないサステナブルなボトルを使って全国44カ所の工場で製造、自社ドライバーが配送する形で事業を展開している。

「現在の両事業の顧客数は、ダスキンの家庭用が24万件、業務用が6万件で、クリクラの直営・家庭用が10万件、業務用が5万件です」(吉村寛社長)

有料会員限定

続きを閲覧するには会員登録が必要です。
すでに会員の方は
ログインして閲覧してください。

ログイン 会員登録 SEARCH