ニーズに沿う商品で地位確立
同社は1997年、樋口敦士社長が天然石アクセサリーのネット販売を開始したことから始まる。転機は、米アップル社によるiPhoneの発売。需要が伸びると見たスマホケースのほか、モバイルバッテリーやイヤフォン、ケーブルなど周辺製品もラインナップに加えた。
設立当初は仕入れ商品が多かったが、徐々に自社企画商品を増やすことで利益率も上昇。現在取り扱う5000種類(SKU)のうち、自社製品は9割に上る。同社には、国内外に約50人のデザイナーが在籍。うち半数が商品開発に携わり、年間40種類以上の新商品を発売している。
主力ブランドのひとつが、スマホケース「iFace」だ。特長は耐衝撃性・機能性の高さと色とりどりのデザインで、3000〜4000円の高価格帯にも関わらず根強いファンを獲得している。2016年3月、同社は韓国企業からiFaceの商標権を取得。以前は日本における同ブランドの独占販売権を持っていたが、以降は同社グループで100%デザイン企画、商品開発を行っている。
19年には、背面に強化ガラスを使用した「iFace Reflection」を発売。背面の透明部分が経年劣化による変色がなく、耐衝撃性に優れており、今期の業績好調を牽引するヒット商品となった。
「スマホケースは、自分の機種に合ったものを何となく選ぶ人が多い商品です。しかし我々の商品は『指名買い』が非常に多い。これは業界で稀有なことです」(冨山幸弘CFO)
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