マンガアプリを協業で運営
チャット形式の占いが人気
同社は、スマホやタブレットで使えるアプリを開発・運営するAPP事業と、ホステルの運営などを手掛けるその他事業の2事業を展開している。2021年8月期の売上高は30億4400万円(前期比3・3%増)、営業損失は8300万円となっている。
売上高の91%を占めるAPP事業では、マンガアプリや占いアプリなどを展開している。マンガアプリでは、出版社などのコンテンツホルダーと協業し7つのアプリを運営。Webマンガサービス「めちゃコミック」のスマホアプリや、雑誌掲載の最新話がすぐ読める「ヤンジャン!」「サンデーうぇぶり」など人気アプリが揃う。読者を増やし維持するためのマーケティングや広告宣伝も同社が担当している。同社の7つのマンガアプリを合計したMAU(月当たりのアクティブユーザー数)は、1000万人を突破し国内シェア1位だ。
「出版社は紙のコンテンツを作るのが上手で、それをアプリにし、戦っていくのが我々の役割。ですから受託開発ではなく、出版社と同じ目線で読者のために働き、売上に対して一定割合で利益を得るというビジネスモデルにしています」(青木倫治社長)
最近は占い事業が大きく伸びている。「uraraca」では、常駐の占い師にチャット形式によって手頃な課金で相談できることが人気だ。またゲーム攻略掲示板アプリなども手掛けている。21年8月期のAPP事業の売上高は27億6700万円(前期比8・3%増)となっている。
売上高の9%を占めるその他事業では、スマートホステル「&AND HOSTEL」を東京と大阪で計6館運営。専用のスマホ端末で部屋の鍵やテレビ、照明、エアコンなどを一括操作できる。同ホステルは元々インバウンド客向けに企画した商品。最近では「ウェルネス」を軸に健康的なフードやフィットネス体験の提供を行う。21年8月期のセグメント売上は2億7600万円(前期比17・3%減)となっている。
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