第3の柱を育成
間仕切製品に注力
三和ホールディングスの創業は、1956年に兵庫県尼崎市に設立された三和シヤッター製作所だ。シャッター専業からスタートした同社は、60年代にシャッター業界トップとなり、その後ドア事業に進出。80年代以降はM&Aによる多品種化を推進し、フロント製品、ステンレス製品などへとラインナップを広げた。また、90年代以降はグローバル化を推進。日本においては鋼製シャッターや産業用ドアなど6分野、米国では2分野にて市場シェアトップを占める。
売上高4099億円(19年3月期)のうち、国内事業の売上高は5割強を占める。主力はシャッター、ドアの2分野であり、20年3月期の製品別売上高予想はビル・マンションドアが574億円と売上全体をけん引。シャッター分野も重量、軽量合わせて482億円を見込んでいる。
ただ、国内市場は長期的に大きな成長が見込みにくく、特にシャッターにおいては既にシェア5割を占めていることから、第3の柱の育成を推進。空間を仕切る「間仕切製品」に注力し、17年には日本スピンドル製造から学校間仕切を主力とする建材事業を買収した。20年3月期の間仕切製品部門の売上高は142億円を計画している。
「間仕切製品の市場規模は2000億円と大きく、当社のシェアはまだ10%以下なので今後伸ばす余地があります。専業メーカーが多い分野ではありますが、シャッターやドアの顧客に対して提案できる強みを生かして差別化を図っています。既にトイレブースはゼネコンさんへの営業力を生かしてシェア2位に来ています」(髙山靖司社長)
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