JPMC 【3276・プライム市場】

サブリース専業で全国11万戸超を運用
持続可能な賃貸経営で、30年25万戸目標

JPMCは、マンションなど賃貸物件のサブリース専業の不動産会社だ。約1400社が加盟するパートナー制度を基盤に、全国で約11万戸を運用する。2023年12月期の連結売上高は573億5300万円で、創立以来22期連続増収を続けている。中期経営計画では30年に運用戸数25万戸を目標に掲げ、さらに収益構造の多様化に注力していく。
JPMC-武藤 英明

武藤 英明(むとう ひであき)

社長

1964年4月生まれ、神奈川県出身。88年法政大学卒業。97年ネクスト(現LIFULL)設立、代表取締役。99年アパマンショップネットワーク(現APAMAN)システム部長。2002年日本管理センター設立、代表取締役社長。03年不動産ビジネス研究所取締役。12年日本管理センター代表取締役社長執行役員。16年JPMCグループCEOに就任(現任)。

1400社のパートナーが加盟
全国47都道府県で借り上げ 

JPMCは、既存物件を一括で借り上げ(サブリース)、オーナーの資産価値を高めるプロパティマネジメント(PM)をコア事業に展開する。現在の運用戸数は約11万1237戸(24年3月末実績)と、独立系ながら業界6位に位置している。上位の大手賃貸住宅メーカーが、自社で新築する物件に付随した管理・借り上げを行うのに対し、同社は主に既存物件を対象に、サブリース専業で展開する。

同社の最大の特徴は、〝日本全国借り上げます”を謳い文句に、全国47都道府県全域で既存物件のサブリースを展開していることだ。そしてこれを可能にしているのが、全国約1400社が加盟するパートナー制度の存在だ。

「パートナーは不動産系が約700社、建築系が約600社、介護系が約100社。地場の有力な賃貸管理会社や建設会社に管理を任せることで、全国47都道府県での借り上げを実現しています。ですからこのパートナー制度は、当社にとってすごく大事なのです」(武藤英明社長)

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