フィットネスジムの運営等展開 RIZAPグループ 【2928・札証アンビシャス】

グループ再建図り、コロナ禍も2期連続黒字
「chocoZAP」黒字化で27年3月期営業利益400億へ

RIZAPグループは、フィットネスジムの運営や健康食品・美容用品の通販、エンターテイメント商品の小売、アパレル関連などの各事業を展開する持株会社だ。「自己投資産業でグローバルNo.1ブランド」を目指す同社は、ボディメイクのRIZAPで知名度を上げ、一方でM&A戦略によって事業ポートフォリオを拡大。コロナの打撃もリスク分散策が奏功して2021年3月期、22年3月期ともに黒字を確保した。近年は運動初心者向けのコンビニジム「chocoZAP」に注力し、開始から約1年半で店舗数1300店、会員数100万人を超えるまでに拡大している。24年3月期第3四半期には同事業が黒字化したことにより中期経営計画を改定。27年3月期の連結営業利益400億円を目標に、chocoZAPの出店拡大を進めていく。
RIZAPグループ-瀬戸 健

瀬戸 健(せと たけし)

社長

1978年生まれ。2003年に健康コーポレーションを設立、06年上場。12年からパーソナルトレーニングジム「RIZAP」を手がける。16年RIZAPグループ株式会社に社名変更。ヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメント事業など、60を超えるグループ会社を束ねる。

健康食品の通販で創業
M&Aでグループ急成長

RIZAPグループは、「自己投資産業」を事業ドメインに、「ヘルスケア・美容」「ライフスタイル」「インベストメント」の3つのセグメントを展開する。パーソナルトレーニングジム「RIZAP」を運営するRIZAPを中核に、67の連結子会社で構成される。

グループには、エンターテイメント商品、生活雑貨・衣料品の販売を行うREXT Holdings、補整下着の製造販売を行うMRKホールディングス、生活雑貨の輸入販売を行うBRUNO、ウェルネス事業を行うSDエンターテイメントなどの主要子会社がある。

同社の創業は2003年。健康食品の通信販売を目的に健康コーポレーションを設立し、創業から4年で年商100億円企業に成長した。06年に札幌アンビシャスへ上場。翌07年には美容機器の製造販売を行うジャパンギャルズを子会社化し、家庭用美顔器を独自のビジネスモデルでヒットさせた。

そして12年にボディメイクの「RIZAP」1号店をオープン。「結果にコミットする」のキャッチフレーズで一躍注目を集め、パーソナルトレーニングジム市場を牽引する存在となった。

その一方で、同社はM&A戦略によってグループを拡大。経営不振の企業を買収し、経営再建を図ることでグループ全体の業績拡大を目指した。

「当社は豆乳クッキーダイエットの販売から始まり、当時売上の98%を占めていました。柱が1本しかないと非常にリスクがあったためM&Aを始めています。それが上手くいき、実は豆乳クッキーダイエットでは厳しくなった時に支えてもらったりもしました。かつ個人的にはサービス自体をもう一度再構築していくことが好きなんです。マルコ(現MRKホールディングス)は赤字でしたが、グループイン以降は累計で約20億円の黒字になりました」(瀬戸健社長)

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