累計の支援実績1000社以上
OB創業企業から4社上場
同社のセグメントはソーシャルメディアサービス事業、インキュベーション事業の二つから構成している。
ソーシャルメディアサービス事業では、SNS、ブログ、ソーシャルメディア活用支援、WEBマーケティング支援、デジタルコンテンツサービスなどの企画・開発・運営を主に法人に対して提供する。同社のオウンドメディア「ソーシャルメディアラボ」への問い合わせから案件を獲得している。累積の支援実績は1000社以上に及ぶ(コンサルティングを含む)。
「炎上等のトラブルを未然に防ぐSNSガイドラインの策定など、1999年に創業して以来蓄積したノウハウが強みです」(上田祐司社長)
インキュベーション事業では、同社グループ内外のスタートアップ企業への投資育成支援を展開する。投資先企業が上場した際、株式の売却による投資利益を得ることを目指す。グループ内ではシェアリングエコノミー関連サービスの企画、運用、新規事業開発などを行っている。
同社には、自社だけで事業を経営するのではなく、事業を分社化し、ストックオプションを付与する制度「カーブアウト・オプション制度」がある。
「全ての案件においてカーブアウト(※)を視野に入れています。そのためにも、採用では自律的に動ける人材の獲得を重視しています」(同氏)
投資先の中から株式公開を果たした企業もある。ピクスタ(3416)や、アディッシュ(7093)など4社は、同社に在籍していたメンバーの創業企業だ。
22年12月期の連結業績は、売上高は25億9700万円(前期比18・2%増)、営業損失2億1000万円(前期は1億9500万円の損失)で着地した。ソーシャルメディア事業では顧客数が増加し、安定的な売上が確保された。インキュベーション事業は、保有株式の売却に加え、コロナの影響が徐々に解消し、各サービスの売上が回復してきている。
23年12月期の連結業績予想は、10月に上方修正を発表。売上高は27億2000万円 (前期比4・7%増)、営業利益1億6000万円、経常利益1億6000万円、当期純利益1億6000万円の黒字転換を見込む。
■事業概要(同社資料より)
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