製品販売とサービスで2軸展開
31期連続増収、5期連続最高益
同社の2023年6月期業績は、売上高が前期比18・7%増の170億4200万円、営業利益は同26・5%増の54億7500万円で着地。KeePer技研の前身であるアイ・タック技研設立以来、31期連続増収、5期連続の過去最高収益更新となった。同社では配当性向30%を目標としており、継続的に増配中。上場年の2015年に1円だった年間配当は、24年は前期から7円増配の50円を予定している。
同社のセグメントは、売上高の43%を占める「キーパー製品等関連事業」と、同57%の「キーパーLABO(ラボ)事業」で構成される。
祖業の「キーパー製品等関連事業」では、1993年からカーコーティング剤を販売。施工技術を伝えるトレーニングセンターも開設し、卸先のスタッフに技術を伝えた上で製品を提供する仕組みで、全国のガソリンスタンドを中心に取扱店を増やしてきた。スタンド経営者間での評判や、「油外商品の売上を伸ばしたい」というスタンド本部の施策により、卸先であり技術認定店でもある「キーパープロショップ」は全国で6500店に達した。
また98年からは、同社2本目の柱として、「キーパーラボ」を開設。扱う製品は「キーパープロショップ」と同じだが、こちらは基本的に同社の直営店であり、カーコーティングと洗車サービスを提供する専門店だ。プロショップは顧客の男女比が半々で低価格帯が人気なのに対し、ラボは男性客が多く、高価格帯が好まれている。現在、直営は112店舗、FCは13店舗まで拡大。ラボ事業の売上が全体の57%を占めるようになり、同43%の製品等関連事業を逆転した。
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