スマホ活用した集客・販促支援事業を展開 アイリッジ 【3917・グロース市場】

通期業績予想下方修正 不採算案件のコスト増響く

 アイリッジは「OMO(オンライン マージズウィズ オフライン)事業」を中心に、新規事業領域である「フィンテック事業」などを展開。前2023年3月期は営業利益、経常利益共に過去最高を更新した。しかし、今期は23年11月に、通期業績の下方修正を発表。この要因を社長の小田健太郎氏に聞いた。
アイリッジ-小田 健太郎

小田 健太郎(おだ けんたろう)

社長

1975年6月生まれ。99年エヌ・ティ・ティ・データ入社。2004年ボストンコンサルティンググループ入社。08年アイリッジを設立し、代表取締役社長に就任(現任)。21年DGマーケティングデザイン(現Qoil)代表取締役社長就任(現任)。

企画から一気通貫の提供行う
ストック収益による積算構造

スマホ黎明期である2008年に創業した同社の強みはアプリ開発における技術力の高さだ。長年培ってきたノウハウで、アプリの企画から開発支援、成長サポートまで、一気通貫して提供が可能である。

主軸の「OMO事業」は、オンラインとオフラインを融合させて、サービスを提供する。具体的には、小売・金融・メーカーなど一般消費者向けの企業アプリ等(オンライン)から、ブランディングやプロモーションで店舗等への送客(オフライン)を促すマーケティング施策である。アプリは開発のみならず、保守や運用支援、追加サポートなどが発生するため、同社のストック収益となっている。顧客1社に対して、収益が積み上がっていく構造だ。

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