23年TCGユニットは過去最高売上
世界市場は4000~6000億円
同社のセグメントは「エンターテイメント事業」と「スポーツ事業」の2つ。エンターテイメント事業は、TCGの企画開発・販売を行う「TCGユニット」や、モバイルゲームやコンソールゲームの「デジタルコンテンツユニット」など全5つのユニットで構成する。またスポーツ事業では「新日本プロレス」や女子プロレス「スターダム」の運営、健康食玩事業の展開をしている。
同社はTCGの企画開発をメインとしながら、アニメやコミック、音楽、グッズ、デジタルゲームなど様々なジャンルに横展開させる、「IPディベロッパー戦略」を貫いている。各IPのブランド力が強まるにつれ、各ユニットの売上が牽引されるという構造だ。
2023年6月期の売上高は前年比16・3%増の487億9900万円、営業利益は同0・1%減の33億8500万円。特にTCGユニットは同48・2%増と大幅な増収で過去最高売上に達した。
「ユニット別で見て、利益率・金額ともに最も大きいのが当社の祖業でもあるTCGユニットです。また、グローバル化が最も進んでいるのもTCGユニットであり、TCGの売上の4割以上は海外です。TCG業界の市場規模は全世界で4000億~6000億円と言われている中、当社のシェアは5番目ほどに位置していると考えております」(木谷高明社長)
国内のほか北米・アジア諸国など世界中を常に回ってイベント・講習会を開催し、TCGを普及させている。
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