ハニーズホールディングス 【2792・プライム市場】

全国871店を生かしたOMO戦略推進
EC事業強化し25年5月期営業利益率10%超へ

 自社企画によるカジュアル婦人服を製造販売、全国に871店舗出店するのがハニーズホールディングスだ。商品の生産を2010年代中頃に中国からアセアン諸国へと移したことが奏功し、近年は高利益率を維持している。現会長の江尻義久氏からバトンを受け継いだ江尻英介社長は、EC事業を強化。リアル店舗とECの両輪で売上、利益の拡大を図っている。
ハニーズホールディングス-江尻 英介

江尻 英介(えじり えいすけ)

社長

1976年1月24日生まれ、福島県出身。東京理科大経営学部卒。2001年ハニーズ(現ハニーズホールディングス)入社。07年取締役執行役員、09年取締役常務執行役員、19年取締役専務執行役員に就任。21年代表取締役社長に就任(現任)。

アパレル業界で首位の
売上総利益率60・3%

ハニーズは福島県を拠点に全国に店舗を展開する、婦人服製造小売りの大手だ。20~40代をターゲットにした「グラシア」、幅広い年代向けのベーシックな「シネマクラブ」、ヤングカジュアルの「コルザ」の3ブランドを展開している。

2022年5月末現在で全国に871店舗を出店。イオンを始めとする郊外型大型ショッピングセンターや都心の駅ビルなどに出店している。

同社の2022年5月期決算は売上高が476億9500万円、売上総利益が287億4100万円、売上総利益率60・3%と、アパレル業界で首位の高い利益率を有する(右ページ下図参照)。要因の1つは高いアセアン生産比率だ。自社工場をミャンマーに設立し、バングラデシュ、カンボジアなどにも生産を委託。近年はアセアン生産比率9割を維持している。

また、EC事業が伸長。利益率の高い自社ECサイトの売上比率が約6割となり、EC事業の成長をけん引している。

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